東日本大震災アーカイブ

東日本国際大が新学科申請 地域振興マネジメント研究科 復興の人材育成

 いわき市の東日本国際大は10日までに、大学院「地域振興マネジメント研究科」の設置を文科省に申請した。10月にも認可される見込みで、平成26年4月に開講する予定。インターネット講義と対面授業を組み合わせた「ブレンド型e−ラーニング」を採用し、社会人が働きながら学べる環境を整える。
 コースは、組織運営や経営哲学などを学ぶ「地域振興経営コース」、祭りや観光などに理解を深める「地域振興観光コース」、防災や地域の総合的デザインなどが学習テーマの「まちづくりコース」、文化資源活用などを学ぶ「国際文化創造コース」の四つで、科目数は計57。講師には各分野の専門家を招く。認可後に学生の募集を開始し、定員は1学年30人とする。
 緑川浩司学校法人昌平黌理事長、同大客員教授の吉村作治大学院設置準備室長が10日、同大で会見した。緑川理事長は「東日本大震災を受け、地域に貢献できる人材を育成したい気持ちが大きくなった」と設置の理由を説明。吉村室長は「いわきが地域振興学のメッカになることを期待している」と述べた。

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