福島県漁連(いわき市)は任期満了に伴う役員改選で、理事(定数9)と監事(同2)の立候補を受け付け21日、それぞれ無投票当選を公告した。28日に同市の県水産会館で開く総会で承認を受け、続く理事会で正副会長を互選する。
関係者の話を総合すると、平成22年に就いた野崎哲会長(58)=いわき市小名浜、県旋網漁協組合長=が理事に当選しており、再選が濃厚とみられる。行動力や実績などを高く評価する声が多い。
背景には東日本大震災と東京電力福島第一原発事故後に発生した汚染水放出問題や沿岸の本操業自粛、賠償など数多くの問題に対して継続的な対応や各漁協が一体で取り組まなければならない危機感があるという。
立候補届け出は6日から20日まで受け付けた。漁協別では理事は相馬双葉が2人、江名、小名浜機船底曳網、県無線、県旋網、中之作、いわき市、専務理事候補が各1人、監事は県無線、県旋網が各1人。任期は総会・理事会から3年。
県漁連は浜通りの6漁協(県無線除く)で構成している。
(カテゴリー:福島第一原発事故)