福島医大の「災害・被ばく・救命救急」の医療体制構築に向けた第2回有識者会議は8日、福島市の同大で開かれ、被ばく医療などを担う講座の開設を正式に決めた。「緊急被ばく・災害医療学講座」とし、年内の開設を目指す。
会議は非公開で、終了後に座長の横山斉同大理事が説明した。9月から教授一人の公募を開始し、教授、准教授、講師ら4人体制とする。救急医療学講座との連携を強化し、診療、教育、研究を充実させる。災害時には県災害対策本部との連携も密にする。
重篤な外部・内部被ばく患者に対応する三次被ばく医療機関の指定を目指す方針もあらためて確認した。国内で既に三次指定を受けている放射線医学総合研究所(放医研)=千葉市=、広島大との連携、国際機関との協力関係を構築する。横山座長は「早期から人材確保や施設整備を進め、緊急時に備える必要がある」と講座開設の意義を説明した。
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