東日本大震災アーカイブ

新たに2破片発見 楢葉の河原、高い放射線

 東京電力は8日、福島第一原発から南に15キロの楢葉町の井出川河口付近の河原で、高い放射線を出す破片二つが新たに見つかったと発表した。表面の放射線量は毎時12ミリシーベルトと、毎時4.7ミリシーベルト。
 6日に新たに見つかったのは、黒いシートの一部のようなもので長さ2センチ、幅2センチ、厚さ0.1センチ。もう一つは木片とみられ、長さ約16センチ、幅2センチ、厚さ0.5センチ。黒いシートの一部のようなものから12ミリシーベルトが計測された。
 東電は原発事故で飛散したか、海を経由して漂着した可能性があるとみて分析を進めている。
 付近では、高い放射線を出す破片がこれまで二つ見つかっており、計四つになった。
 県は8日、資源エネルギー庁と環境省、原子力規制庁に対して、原因の究明と対策策定を要望した。調査結果などについて県民への丁寧な情報提供も求めた。