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常磐線の早期運行再開目指す 広野-竜田間 楢葉町長要望にJRが方針

 JR東日本は、東日本大震災の発生から不通になっている常磐線の広野(広野町)-原ノ町(南相馬市)駅間の54・5キロのうち、広野-竜田(楢葉町)駅間の8・5キロについて早期の運行再開を目指す。17日、楢葉町の松本幸英町長の要望に対し、JR東日本側が方針を示した。松本町長は常磐線の運行再開は町の復興に不可欠として、復旧作業の円滑な推進や再開後の利用促進に協力する考えを伝えた。
 東京電力福島第一原発事故で大部分が警戒区域に設定された楢葉町は昨年8月、避難区域再編で避難指示解除準備区域となった。東京のJR東日本本社を訪れた松本町長は、常磐線の運行再開は町の復興の加速化に欠かせないとして、帰町時期を判断する平成26年春の運行再開を要望した。
 町によると、要望を受けたJR東日本の深沢祐二副社長は「JRとしても旧警戒区域に乗り入れることは意義がある。国や関係機関と協議し、早期実現に向けて努力したい」と前向きな姿勢を示したという。同社広報部は「(平成26年春の運行再開という)今回の要望を踏まえ、本格的な検討、調査を実施する」としている。
 松本町長は要望の席上、復旧の際の除染で発生する線路の敷石などの廃棄物について、仮置き場の用地確保や造成に協力する考えを伝えた。さらに、竜田駅東口に鉄道利用者がバスや乗用車に乗り換える「パーク&ライド機能」を備えた広場を整備することに触れ、町民や除染作業員らの利用促進に努める方針を示した。
 松本町長は要望後、報道陣の取材に対し「(深沢副社長の発言は)町として大変、前向きな姿勢だと捉えている。住民が町に戻る目安としてJRの乗り入れ(復旧)がポイントになる。(運転再開は)町民からの強い願いだ」と述べた。
 JR東日本の広野-木戸-竜田駅間の被災状況の調査では、電化柱の傾斜が21カ所、線路のずれが2区間、橋の損傷が1カ所で確認されている。町によると、JR東日本側はいずれも被害程度は大きくはなく、復旧に時間は要さないとの見通しを示しているという。

カテゴリー:福島第一原発事故

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