東日本大震災

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解体作業始まる 南相馬の貴布根神社、震災から手付かずの拝殿

倒壊した拝殿の瓦などを拾い集めるボランティア=19日午後3時30分ごろ、南相馬市小高区

 東京電力福島第一原発事故の避難指示解除準備区域にあり、東日本大震災で被災した南相馬市小高区の貴布根神社で19日、拝殿の解体作業が始まった。震災から2年5カ月にわたり手付かずだった境内の片付けに、大阪府の若手神職らが20日まで取り組む。
 神社がある沿岸部の村上地区は62人が津波の犠牲になった。多くの住民は高台にある境内まで避難し、救助を待った。
 地域の人々の心のよりどころを取り戻そうと、県神社庁相馬支部と県神道青年会、地域住民も参加した。大阪府神道青年会の15人が阪神大震災で受けた支援への恩返しの気持ちを込めて協力し地震で倒壊した拝殿を重機で取り壊し、瓦や木材などを運び出していた。
 同青年会の森山公康会長(39)は「震災と原発事故を風化させないためにも、被災地に心を寄せていきたい」と話した。天野和重宮司(56)は「片付けられた境内に人々が集い、再び地域に伝わる『村上の田植踊』が奉納される日が来れば」と感謝していた。

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