東京電力福島第一原発の地上タンクから汚染水が漏れた問題で、東電は6日、漏えいの監視態勢を強化するため、遠隔からの常時監視が可能な水位計をタンクに設置すると発表した。
設置対象は、汚染水300トンが漏れたタンクと同型で、鋼材の接合部をボルトで締める「フランジ型」タンク。敷地内には小型のものを除き同型タンクが337基あるが、まだ水位計がない282基に設置する。タンク上部に電波式の水位計を取り付ける。10月から工事に着手し、順次運用する。
現場から離れた場所にある水処理制御室などに監視室を置き、作業員らが水位の状況を常時監視する。水位低下を検知すると警報が鳴る方式を採用する。
既に水位計があるタンクは既設の機器を継続使用するが、新たに警報機能を付ける。今後増設するタンクには全て新型水位計を設置する予定。
(カテゴリー:福島第一原発事故)