東日本大震災アーカイブ

浪江町民、塗り絵で交流 福島・仮設住宅で体験教室

塗り絵を楽しんだ参加者

 「大人の塗り絵」体験教室は8日、福島市飯坂町の北幹線第一仮設住宅で開かれた。避難生活を送る浪江町の住民らが、色鉛筆で風景画に色を塗りながら交流した。
 同仮設住宅の有志で組織する「寿会」の代表佐々木健子さん(78)ら約30人が参加した。同会では日頃からお茶のみ会を中心に住民自らが講師となって編み物や踊りなどを行い交流を図っている。
 東日本大震災後から被災地の仮設住宅などで教室を開いてきた「大人の塗り絵」シリーズを出版する河出書房新社が同市の岩瀬書店の協力を受け催した。同著は風景や果物などモノクロの原画に色鉛筆などで塗り絵をする。8年前に出版し累計で400万部を超えるベストセラーという。
 この日は著者の門馬朝久さんを講師に同市の観光名所「花見山」の原画に色鉛筆で春の景色を描いた。