横山慶子舞踊学園の「第168回Dance・舞踊フェスティバル」は8日、郡山市民文化センターで開かれた。東日本大震災と東京電力福島第一原発事故の発生で休止していたが、3年ぶりに開催した。県洋舞連盟顧問の横山さんは浜通りを中心に活動してきたが、原発事故のため、浪江町から郡山市に拠点を移した。困難に負けず、精力的に活動を続けている。
学園生や団員ら総勢約50人がジャズダンスやフラダンス、モダンバレエなどの得意分野に出演した。出演者全員のフィナーレを含め全43演目を披露した。
体をいっぱいに使った表現力豊かな振り付けで観衆を魅了。約500人が詰め掛け、避難先を含め県内外から集まった踊り手たちの一体感あふれるステージに温かい拍手を送った。
■文科大臣賞受賞の横山さんたたえる
横山さんは昨年11月、文部科学大臣賞(地域文化功労賞)を受賞した。舞踊家として優れた作品を発表し、本県の芸術文化の発展に貢献したのが認められた。祝賀会は8日、郡山ビューホテルで開かれた。
約130人が出席した。光塚容子祝賀会実行委員会代表があいさつし、品川萬里(まさと)市長と花輪洋治現代舞踊協会理事長が祝辞を述べた。
横山さんは花束と記念品を贈られた後「周囲の協力があって受賞できた。苦境に負けず頑張りたい」と謝辞を述べた。
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