東日本大震災アーカイブ

福島地裁に2次提訴 原発訴訟原告団 2000人規模で責任追及

提訴のため福島地裁に向けて行進する原告団

 東京電力福島第一原発事故による被災者が国と東電に対し慰謝料などを求めて提訴した「生業を返せ、地域を返せ!」福島原発訴訟原告団は10日、福島地裁に二次提訴した。二次提訴に加わった原告は1159人で、一次提訴と合わせて原告数は1959人となった。国と東電の責任を追及する集団訴訟では最大規模だという。
 原告側の弁護団によると、二次提訴の原告は原発事故当時、本県をはじめ宮城、茨城の両県に住んでいた90歳からゼロ歳までの被災者。原告側は国と東電に原発事故前の放射線量に戻すことや1人当たり月額5万円の慰謝料を求めている。
 提訴に先立ち、原告団は福島市内のホテルで記者会見した。南相馬市小高区の団体職員横山真由美さん(43)は「東電と国は、お互いが原発事故の責任を押し付け合っているだけ。被災者救済を進めたいと思い、原告に加わった」と語った。また、弁護団は今後、原告を募り、三次提訴を行う方針。

カテゴリー:福島第一原発事故