東日本大震災の発生から2年6カ月となった11日、県警本部は関係機関と連携して本県沿岸部などで行方不明者の大規模捜索を実施した。
県警をはじめ福島海上保安部、相馬、双葉の両広域消防本部、地元消防団など合わせて約570人で臨んだ。このうち、浪江町の請戸漁港周辺では、約80人が消波ブロックの隙間やがれきの下を捜索したほか、ダイバーが海中を丹念に捜した。県警ヘリや巡視艇も出動した。近くの高瀬川では警察官が川底をさらった。
捜索の結果、いわき市の新舞子、南相馬市鹿島区、浪江町請戸、相馬市磯部で骨の一部とみられる骨片合わせて7点を発見した。今後、鑑定を進める。
■藤沼湖下流でも
東日本大震災で決壊した須賀川市の藤沼湖の下流域にある簀ノ子(すのこ)川では、須賀川署が行方不明になっている添田蒼空(そら)ちゃん=当時(1つ)=を捜索した。
川島武署長をはじめ、警備課や復興支援係などの署員15人が参加した。被災当時の蒼空ちゃんの特徴や服装などを確認し、捜索に入った。市内長沼の寺前橋付近から下流約1キロにわたって水中や草をかき分けて丹念に捜したが、手掛かりは見つからなかった。
(カテゴリー:福島第一原発事故)