−汚染水問題など原発事故の問題が続いている。
「町民の原発への信頼はゼロ。国や東電はもっと真剣に原発事故に向き合い、取り組みを加速化させるべき。汚染水問題などで、ますます不安感が募っている。想定できる問題のはずだが、なぜ最初から手を打つことができなかったのか疑問だ。応急設備などに頼らず恒久的な取り組みが必要だ。現状は、東電が対応できる範囲を超えている。国がもっと関与し、全面的な対策に当たるべきだ」
−全町避難が長期にわたっている。
「最優先の課題は住環境の整備だ。仮設住宅や借り上げ住宅での生活で町民の我慢は限界に達している。町外コミュニティーを1日も早く整える必要がある」
―住環境整備以外にも課題がある。
「除染が遅れている。このままでは古里の再生が進まない。財物賠償は住宅や土地を再調達できる内容ではない。賠償額を底上げしなければ町民は生活再建できない」
−町民の古里への思いが離れてしまうという声がある。
「除染やがれき処理が進めば町内の社会基盤復旧も前進する。町内に小さなまちをつくるなどして町民の絆の維持に努めたい」
(カテゴリー:震災から2年6カ月)