いわき市の「Hagiフランス料理店」のオーナーシェフ萩春朋(はぎ・はるとも)さん(37)は、世界各国の国家元首や王室などの専属料理長らでつくる「国家元首のシェフクラブ」から仏大統領府、モナコ宮殿での研修に日本からただ一人招待された。川俣シャモなど本県の食材を現地に持ち込み、現地の有名シェフらに料理を披露する。19日、県庁で内堀雅雄副知事に報告し、「福島においしい食材があることや人々が元気に暮らしていることをPRしてきたい」と抱負を述べた。
同クラブによる東日本大震災被災地支援活動の一環で招待された。被災地から推薦されたシェフの中から、萩さんが選ばれた。
萩さんは22日にフランスに向かう。24日、パリの一流ホテルでお披露目会が開かれる。本県オリジナル米「天のつぶ」をはじめ、本県から持ち込むみそや日本酒を使って腕を振るう。
10月19日までの滞在期間中、フランス料理界の巨匠ポール・ボキューズさん(85)に面会する。パリ市内の市場や、ローヌ地方のワイン畑も訪れる。
妻めぐみさん(38)とともに県庁を訪れた萩さんは「福島の皆さんの思いが詰まった食材を使って腕を振るいたい」と抱負を述べた。
内堀副知事は「日本の代表として、おいしいものを作ってください」と激励した。
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