東日本大震災

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いわきで震度5強 平成23年9月以来 県内で3人けが

地震の揺れで崩れた蔵書の片付けに追われるいわき総合図書館の職員=20日午前10時20分ごろ

 20日午前2時25分ごろ、いわき市で震度5強の地震があった。気象庁によると、震源地は浜通りで震源の深さは17キロ。地震の規模はマグニチュード(M)5・9と推定される。本県で震度5強を観測したのは平成23年9月以来。津波はなかった。
 各地の震度は次の通り。
 ▽震度5強=いわき三和、いわき平四ツ波、いわき錦、いわき▽震度5弱=小名浜、広野下北迫大谷地原、楢葉▽震度4=白河など▽震度3=郡山など

■3人けが漏水も相次ぐいわき郡山
 20日未明に、いわき市で震度5強を観測した地震で、県内では同市を中心に負傷者や建物の損傷などの被害が出た。
 同市と市消防本部によると、同市泉ケ丘の60代女性が揺れを感じて起き上がる際に右肩を脱臼したという。同市小名浜の30代女性は鏡の破片を掃除中、右足を切るけがをした。郡山市日和田町で60代女性が転倒し右肩に軽傷を負った。
 いわき市危機管理室によると、建物の被害は公共施設13件、教育施設24件など。このうち、同市平の飯野八幡宮は、国指定重要文化財の本殿と宝蔵の一部に被害を受けた。宝蔵は壁の複数カ所にひびが入った。東日本大震災で被災し、3月に修復を終えたばかりだった。いわき、郡山の両市各地では配水管などの漏水が相次ぎ、郡山市中心部で道路の一部が冠水した。
 県内の鉄道、高速道路は20日朝、点検作業などでダイヤの乱れや通行止めとなった。

■蔵書落下し臨時休館 いわきの2図書館

 未明に襲った地震は市民生活に大きな影を落とした。
 いわき市のいわき総合図書館と常磐図書館で大量の蔵書が落下し、臨時休館を余儀なくされた。同総合図書館は蔵書約27万冊のうち約5万冊が書架から落ち、職員約30人が整理に追われた。三瓶真二副館長は「早く開館させたい」と懸命に作業に当たった。両図書館とも21日から開館する。関船体育館は耐震補強した天井の一部が損傷した。当面休館する。
 同市の商業施設では従業員が壊れた商品の撤去や店内を清掃した。いわき市内郷のコンビニエンスストアの男性店員は「大きな揺れで、商品が次々と崩れた。お客さんがいない時だったのが幸いした」と話した。
 県や県警本部は特別態勢を敷いた。県は職員を非常招集した他、県警は本部と各署に災害警備本部を設置。夜明けと共に県警ヘリを飛ばし、上空から被害確認を急いだ。

■原発に異常なし
 東京電力は福島第一原発の原子炉への注水量や空間放射線量などに異常がないことを計器類で確認した。所員が複数に分かれ、汚染水を保管する地上タンクからの水漏れなどがないことなどを目視で確認した。福島第二原発も異常はなかった。

■今後1週間程度は余震発生の可能性 気象台が見解
 福島地方気象台は報道関係者を対象に説明会を開き、東日本大震災の余震との見解を示した。
 同気象台は、今後1週間程度は最大で震度4程度の余震が発生する可能性があるとみている。今回の地震により、いわき市で地盤が緩んでいる可能性が高く、同気象台は20日から同市の大雨警報と注意報の発表基準を暫定的に引き下げた。


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