東京電力福島第一原発の地上タンク群を囲むせきで回収した雨水が移送先の貯蔵タンクからあふれ出た問題で、東電は2日、水からストロンチウム90などベータ線を出す放射性物質が1リットル当たり380ベクレル検出されたと発表した。ストロンチウム90の法定放出基準は30ベクレル以下。
セシウム134は6・9ベクレル、セシウム137は16ベクレルだった。あふれた水の量は5トンで、精査した結果、当初の発表よりも1トン増えた。
移送用ホースの誤接続が原因で、本来は別のタンク群のせきに移送するはずだったが、誤って容量が小さい雨水貯蔵タンクに接続されていた。
東電は「社員と協力企業作業員の間で接続先の情報が共有されていなかった。連携不足だった」としている。
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