東日本大震災アーカイブ

只見線全線復旧目指す 復興推進会議が発足

只見線の魅力を語る白羽さん(中央)。右は佐藤知事、左は清水さん

 平成23年の新潟・福島豪雨で一部の不通が続くJR只見線の全線復旧を目指し佐藤雄平知事を座長、会津地方の17市町村長や新潟県の魚沼市長らを構成員とする県JR只見線復興推進会議が10日、発足した。同日、金山町で開催された只見線応援のシンポジウムに先立ち、初会合を開き、会議設置を決めた。
 県生活交通課長を座長、只見線沿線を中心とする会津地方14市町村の担当課長らで構成される既存の連絡会議を発展的に解消し、県と全会津さらに新潟県や同県魚沼市が連携し、只見線の全線復旧を後押しする。県が地元市町村、企業などから募る基金の活用方法を決める。

■白羽ゆりさんらトーク 応援シンポで意見交換も
 シンポジウムでは、佐藤知事と、あったかふくしま観光交流大使の女優白羽ゆりさん、元JR東日本仙台支社長の清水慎一さんがトークショーを繰り広げ、只見線の魅力を語った。この日運行されたトロッコ風列車に乗った白羽さんは「かわいらしく、美しい鉄道。全国の女性にPRしたい」と話していた。
 会津鉄道の大石直社長、奥会津温泉郷協議会の坂内譲会長、川口高生徒会長でうつくしま復興大使の新国光太郎君がパネルディスカッションした。それぞれの立場から只見線の重要性を訴えた。