東日本大震災アーカイブ

請戸漁港の復旧開始 浪江 年度末までに終了

安全祈願祭であいさつする馬場町長(右)

 東日本大震災の津波で甚大な被害を受けた浪江町の請戸漁港で12日、災害復旧工事が始まった。東京電力福島第一原発事故による旧警戒区域の漁港では初めて。
 工事は横山建設(本社・浪江町)が県から受注した。決壊や沈下した南相馬市側の「東防波堤」の原状復旧に向け、波消しブロックを全長98.1メートルにわたり設置するほか、平均で約60センチ沈下した岸壁をかさ上げする。来年3月下旬までに終了させる予定。
 工事費は約2億4千万円。県は東防波堤の復旧で港内への波の侵入を防ぎ、残る港内の38施設の復旧工事を進める。
 横山建設は同日、避難指示解除準備区域にある同漁港で安全祈願祭を行った。約30人が出席した。神事に続き、馬場有町長、山内正臣県相馬港湾建設事務所長、横山佳弘社長らが玉串を奉納した。馬場町長は「町の復旧に弾みがつく。1日も早い工事と安全を願う」とあいさつした。
 旧警戒区域内にある富岡町の富岡漁港は水産庁の災害査定が終わり、現在は工事発注の手続きが進められている。