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トリチウム分離策なし 国内外公募の汚染水処理技術

 政府の汚染水処理対策委員会は15日、経産省で開かれ、東京電力福島第一原発の汚染水問題で国内外から公募した技術に、汚染水からトリチウム(三重水素)を取り除く画期的な技術はなかったと結論付けた。委員会は年内に取りまとめる汚染水の追加対策に、トリチウム分離技術を盛り込むことを断念。トリチウムの除去に道筋が付かなくなったことで、汚染水問題の解決は一層困難になった。
 福島第一原発の多核種除去設備(ALPS)は汚染水から約60種類の放射性物質を処理できるがトリチウムは除去できない。そのため、委員会は10月にトリチウムの分離など汚染水対策技術を国内外から公募。国際廃炉研究開発機構(IRID)が約50件のトリチウムの分離技術など779件の提案を検討していた。
 IRIDは15日の委員会に「トリチウムの分離技術について短期間で福島第一原発に適用できるものはない」とする報告を提示。委員会は、年内に新設する作業チームで、長期的に検討を進めることを決めた。
 経産省によると、現時点でトリチウム除去に最も有効な技術は、濃度の高いトリチウム水を若干薄めることができるだけだという。経産省の担当者は「作業チームで、トリチウムの分離だけではなく貯蔵や海洋放出に関するデータを集め総合的に整理していく」としている。

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