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放射線 放射性物質 Q&A キノコのセシウムの影響は

 キノコのシーズンを迎えています。昨年、キノコから放射性セシウムが検出されたというニュースをよく聞きましたが、今年はどうですか。放射性セシウムが含まれるキノコを食べると、どの程度被ばくするのでしょうか。

【回答者】県放射線健康リスク管理アドバイザー長崎大教授 高村昇さん

■キノコ類には蓄積しやすい 食べても内部被ばく低水準

 チェルノブイリ原発事故発生時の経験からも、放射性セシウムはキノコ類に集積しやすいということが知られています。現在、長崎大が川内村に設置したサテライトオフィスでは、川内村で採れたキノコに含まれる放射性物質の測定を行っていますが、その結果を見ると今年も一部のキノコから放射性セシウムが検出されています。
 その一方で市場に出回っているキノコ類は、ハウス栽培で作られたものが多い上、放射性物質の含有量に関する検査を受け、基準値を下回っていることが確認されているため問題ありません。
 それでは、基準値を超えたキノコを食べると、どのくらい内部被ばくをするのでしょうか? 例えば、1キロ当たり200ベクレルの放射性セシウムを含むキノコを100グラム、1回食べた場合を考えると、それによって被ばくする線量は0・26マイクロシーベルトで、仮にこのキノコを1年間、毎日食べ続けたとしても被ばく線量は100マイクロシーベルト、つまり0・1ミリシーベルト程度ということになります。
 これは胸部のレントゲン写真を1から2枚程度撮影した場合の被ばく線量に相当します。意外と少ない線量と思われるかもしれませんが、これは現在の基準値が、内部被ばくが年間で1ミリシーベルトを超えないために、かなり厳しく設定されているためです。
 このため、引き続き放射性セシウムの測定結果に注意を払う必要はありますが、数回基準値を超えるキノコを食べたとしても、健康影響が出るわけではありませんのでご安心ください。

カテゴリー:放射線・放射性物質Q&A

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