環境省は27日、東京電力福島第一原発事故により全域が避難区域に指定されている浪江町で本格除染を開始した。
行政区ごとに実施し、居住制限区域の酒田地区から作業に入った。民有地で仮置き場の造成から始め、初日は放射線量を下げるため周辺の表土を剥ぎ取った。3.6ヘクタールの地区内で、住宅約530棟、農地約77ヘクタール、道路約7ヘクタール、住宅から20メートル以内の森林約17ヘクタールの除染を計画している。
廃棄物は約6万7900立方メートルを見込み、年内にも仮置き場に運び込む予定だ。工期は来年3月20日まで。
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