シドニー五輪競泳女子代表の萩原智子さんの名を冠した初の「萩原智子杯水泳競技大会」は12日、福島県郡山市の郡山ユラックス熱海で開かれた。東日本大震災、東京電力福島第一原発事故からの復興を支援しようと毎年開催する予定だ。
萩原さんは平成7年のふくしま国体で国体に初出場し、本県に特別な思いがあるという。水泳を通じて子どもに元気を届けたいと企業に協賛を申し込み、県水泳連盟と連携して開催準備を進めてきた。6年後の東京五輪に向け、本県から五輪選手を出す夢もある。屋内50メートルプールを県内に整備する願いも込めた。
大会は同連盟と萩原智子杯実行委員会が主催、東邦銀行と三井住友VISAカードが特別協賛した。第4回県スイミングクラブ対抗水泳競技大会を兼ねた。県内の小学生から高校生まで約540人が参加した。
萩原さんは優勝した選手一人一人に賞状と記念品を手渡した。「頑張ってね」などと握手を交わし激励した。「山梨学院大の後輩の加藤和(福島市出身、桜の聖母短大卒)のような五輪選手が出てくれればうれしい」と話した。
壱岐ひろみ連盟会長は「五輪選手と触れ合うことで、子どもの励みになる」と喜んだ。
萩原さんは平成24年11月に郡山市で開かれた「経済エグゼクティブフォーラムinふくしま」(福島民報社共催)で特別講演した。
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