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放射線 放射性物質 Q&A WBCで検出はセシウムだけか

 県内でホールボディーカウンター(WBC)による内部被ばく検査が実施されています。WBCの検査によって検出される放射性物質は放射性セシウムだけで、他の放射性物質は分からないのでしょうか。

【回答者】県放射線健康リスク管理アドバイザー長崎大教授 高村昇さん

■カリウムは必ず検出 セシウムは頻度低い

 WBCは、体の中にある放射性物質から出されるガンマ線という放射線を検出することによって、体内の放射性物質の量や、それによる内部被ばく線量を評価するものです。
 現在、県内のWBC検査では、放射性物質は事故由来の人工放射性物質である放射性セシウムの他に、天然の放射性物質である放射性カリウム(カリウム40)が検出されています。
 3年前の東京電力福島第一原発事故によって放出された主な人工放射性物質は、半減期が約8日間と短い放射性ヨウ素と、半減期が比較的長い放射性セシウムでした。
 このうち放射性セシウムは、セシウム134とセシウム137がほぼ同量放出されました。このため、初期のころに実施したWBC検査では、セシウム134とセシウム137の両方が検出されるケースがありました。しかし、現在では、半減期が約2年のセシウム134が検出される方はほとんどいません。多くの方はセシウム137のみ検出されています。
 その上、セシウム137が検出される頻度も非常に低いのが実情で、それによる内部被ばく線量も1ミリシーベルトを大きく下回っています。また、現在、放射性セシウム以外の人工放射性物質は、県内のWBC検査では検出されていません。
 一方、カリウム40は体の中に存在するカリウムのうち約0・01%を占めるもので、成人であれば体内に3000~6000ベクレルほど存在するため、WBC検査では誰でも検出されます。

カテゴリー:放射線・放射性物質Q&A

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