相双地区商工会連絡協議会と東京電力との意見交換会は21日、福島市のコラッセふくしまで開かれた。出席者から廃炉作業の加速や賠償の拡大などを求める声が相次いだ。
11商工会の会長や東電の新妻常正常務ら約30人が出席した。東電側が福島第一原発の廃炉に向けた取り組みや賠償手続き、広野町などでの石炭火力発電施設の整備計画を説明した。
出席者からは「汚染水漏れ問題が処理されないと帰還に響く」「地域によって異なる賠償基準が住民の分断を招いている」「避難区域が解除されても住民の帰還が進まず、商売が成り立たない」などの意見が出た。
東電側は「現行基準に従って対応する」との回答にとどまった。
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