6号国道沿いなどを桜並木で彩る「ふくしま浜街道・桜プロジェクト」の2年目の取り組みが8日、南相馬市鹿島区で始まった。地元や首都圏などからのボランティア約50人が雪の降る中、復興の願いを込めて桜を植樹した。
市鹿島区役所で開会式を行い、実行委員長の西本由美子NPO法人ハッピーロードネット理事長が「参加者の皆さんの気持ちが乗り移った桜を子どもたちに残したい。復興した姿を世界に発信したい」とあいさつした。
参加者は植樹場所の鹿島区江垂の6号国道に移動。雪のため植樹は予定の2カ所から1カ所に縮小した。用意されたソメイヨシノなどの苗木の根元に丁寧に土を盛った。
地元鹿島区から参加した公務員の女性(52)は「『30年後の故郷に贈る』というフレーズに引かれて参加した。自分はどうなるか分からないが、桜は残る。長生きして見たい」と話した。
プロジェクトは昨年1月に始まった。1口1万円で全国から桜のオーナーを募り、桜の管理費用などに充てる。今年はいわき、南相馬両市や楢葉町などに約1700本を植える計画。これまで2300本余りを植樹している。
今年は当面、3月1日まで浜通りの6会場で同様に植樹する。
ボランティアや桜のオーナーは事務局のホームページ(アドレスhttp://www.happyroad.net/)などで募っている。
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