東日本大震災や東京電力福島第一原発事故からの再生を目指す県民の思いを伝える「新聞づくり体験事業」は8日、いわき市で行われ、小学生の「ジュニア記者」が市内に避難している大熊町民らを取材、記事を書いた。
市内の小学生12人が参加した。市生涯学習プラザで、主催する福島大うつくしまふくしま未来支援センターの千明精一事業コーディネーター、共催する福島民報社の戸井田淳地域交流室長があいさつし、記者が取材方法や記事の書き方などをアドバイスした。
ジュニア記者は大熊町からいわき市に拠点を移して営業している洋菓子店や金属部品加工会社、仮設住宅など6カ所に分かれ、関係者から復興への思いなどを聞いた。取材に同行した福島大の学生6人と相談しながら、メモを見て記事をまとめた。
美容室を取材した鈴木望未さん(12)=上遠野小6年=は「避難しながらも笑顔で仕事に励んでいる人たちの頑張りを伝えたい」と語った。
新聞づくり体験は文部科学省の「学びを通じた被災地の地域コミュニティ再生支援事業」として企画。次回の15日に新聞を完成させ、後日、大熊町民や関係機関に配布する。
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