体育館の床いっぱいにできたジャングルに子どもたちの笑顔が咲いた。南相馬市原町区の太田小で5日、トヨタ自動車とNPOによる被災地支援のアートイベントが行われ、大きなキャンバスにできた子どもたちの今を写真で記録した。
芸術・文化を通じた復興支援活動「ココロハコブプロジェクト」を展開しているトヨタ自動車が、同市でアートによる支援を続けるNPO法人「ARTS for HOPE」の協力を得て県内で初めて実施した。
支援者として高松市在住の美術家カミイケタクヤさんを招いた。
当初は校庭に線画を描き、校舎の屋上から撮影する予定だったが雨のため断念。会場を体育館に移し、養生シートを切り貼りして巨大なキャンバスを作った。一、二年生13人と、三、四年生23人の2回に分けて取り組んだ。
テーマは「ジャングルワークショップ」。児童はクレヨンを手に空、森、川、樹木、動物などを自由な感覚で描いた。カミイケさんは途中で「ジャングルの中のみんなの居場所を決めて」とアドバイス。児童が木の上、川の中など自分の居場所を決めて絵の一部になった姿を、体育館のアリーナから撮影した。
子どもたちは「でっかい紙にでっかい絵を描くのが面白かった」「自分の体より大きな絵を描くのが楽しかった」と、芸術体験の一日を楽しんだ。
()