間伐による森林の空間放射線量の低減に向け、県は平成25年度、「ふくしま森林再生事業」を開始した。
同事業を効果的に進めるため、県が24年度から始めたのが「ふくしま森林再生加速化事業」。いわき市川前町や田村市で実施し、広葉樹や針葉樹の間伐による放射線量の低減効果を探っている。いわき市川前町での間伐では、スギ林で4〜12%、ヒノキ林11%程度の空間放射線量の低下が確認された。
事業では森林に作業道などを整備している。林業従事者の高齢化を見据え、今後、間伐作業がしやすい環境整備も合わせて進めている。間伐により、豪雨の際の土砂災害の軽減も期待される。
(カテゴリー:震災から3年)