玉川村加温ハウス組合長の小針金之さん(61)は、木材を利用した固形燃料「ペレット」の専用ストーブと重油ボイラーを併用して、トマトのハウス栽培をしている。二酸化炭素排出量削減を目指す環境省のオフセット・クレジット制度の登録認証を受けた取り組みで、燃料費の削減などにもつながっている。
小針さんは約50アールのハウスのうち約20アールで、ペレットストーブと重油ボイラーを併用している。ペレットストーブは重油に比べ燃料費が安い。冬の燃料費は全体で以前の半分以下となった。また、安価な分、ストーブの運転を続けられるようになり、ハウス内の温度が安定してきた。室温の上下変化が少なくなって結露による病気の予防につながり、より質の高いトマトを生産できるようになった。
小針さんは「認証を受けたことによるエコのイメージを利用し、リピーターを確保したい」と話している。
(カテゴリー:震災から3年)