県は県内外でホールボディーカウンター(WBC)による内部被ばく検査を実施している。平成23年6月から今年1月末までに17万8630人が受診した。成人で今後50年、子どもで70歳までの内部被ばくの累積線量を示す預託実効線量は、1ミリシーベルト未満が全体の99%となっている。
18歳以下の子どもと妊婦を中心に、県内外の医療機関などで検査を継続している。県実施分とは別に、市町村も独自に機器を導入したり民間病院へ委託したりして検査を実施している。県によると、市町村、民間病院での実施を含めると、これまでに延べ約38万人が受診した。
WBCは現在、県内に48台配置されている。内訳は県保有9台、市町村など保有28台、民間保有11台となっている。
民間のうち、平田村のひらた中央病院には通常のWBC1台と、身長130センチ以下の子どもの内部被ばくを測定するWBC「ベビースキャン」1台が設置されている。
通常、使用される検査機器はおおむね身長80センチ以上が対象で、4歳くらいにならないと規格に合わない。このため県は、日本原子力研究開発機構(JAEA)などが開発した専用台座を市町村に貸し出している。
(カテゴリー:震災から3年)