福島民報社と河北新報社(仙台市)、岩手日報社(盛岡市)の被災3県の新聞社は11日、被災地の現状などを伝える特集紙面を共同で約100万部発行した。それぞれ購読者に配達したほか、東京都渋谷区のJR渋谷駅西口などでも配った。
2年前から3社で取り組む「スマイルとうほくプロジェクト」の一環。特集は8ページで、表紙には3紙の題字が並ぶ。復興の遅れを感じさせる各県の風景写真とともに「これは、2011年ではなく、2014年の日本です。」というキャッチコピーが添えられ、風化防止への思いを込めた。巨大なフラワーアートを作った活動など、元気な被災地の様子も紹介している。
特集の配布にはプロジェクトと連携している東京農大や早稲田大の学生も参加。「被災地の今を伝える3紙合同の新聞です」などと声を上げ、通勤中の会社員などに手渡した。
■県追悼式会場でも紙面配布
県主催の追悼復興祈念式が行われた福島市の県文化センターでも福島民報の震災特集紙面などが来場者に配布された
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