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「エネルギー」 インタビュー Q:研究所の業務、役割を教えてください

■産総研福島再生可能エネルギー研究所長 大和田野芳郎氏 産学との連携推進 技術移転し産業集積加速

 産総研福島再生可能エネルギー研究所の大和田野芳郎所長に研究所の役割や業務内容、抱負などを聞いた。

 -研究所の役割は。

 「産総研の国内10番目の研究拠点で、再生可能エネルギー研究部門を集約する。東京電力福島第一原発事故を受け、福島県内では再生可能エネルギー利用の機運が高まっており、研究開発を通じて福島県の復興に寄与することが研究所の使命だ」

 -地元企業との連携は。

 「被災3県の企業が開発した再生可能エネルギー関連技術を性能評価するプログラムに、平成25年度は福島県内6件を含む11件を採択した。郡山市の研究所を活用し、26年度も企業との共同研究を通じて、再生可能エネルギー関連の技術やアイデアの事業化を支援する。再生可能エネルギー関連産業は裾野が広く、地元の中小企業にも大いに新規参入のチャンスがある。地元企業への技術移転や技術指導を積極的に進め、産業集積につなげたい」

 -県内大学との連携も始まっている。

 「既に日大工学部とは浅部地中熱利用、福島大とは次世代太陽電池開発の共同研究に取り組んでいるほか、今後は東北大とも研究分野で連携する。4月以降、研究開発プロジェクトに従事する大学院生を地元大学から受け入れて雇用し、復興の担い手となる再生エネルギー分野を担う技術者、研究者の人材育成に取り組む」

 -県や郡山市の期待も大きい。

 「県や郡山市には、研究会の設置や展示会・講演会開催などを通じ、県内企業とのパイプ役を果たしてもらっている。郡山市にはJR郡山駅からのバスの便を増やしてもらうよう要望している。米国やドイツ、ノルウェーの研究機関との共同研究も予定しており、最先端技術などの研究成果を世界に発信する拠点になるだろう」

■略歴
 おおわだの・よしろう 福岡県出身。東京大工学系研究科電気工学専攻修了。昭和54年に旧通産省工業技術院電子技術総合研究所に入り、企画室長、エネルギー部長を歴任。平成13年に産総研電力エネルギー研究部門長、24年4月から企画本部企画副本部長、25年10月から現職。62歳。

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