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「農業・食」 「ブランド」再生 県北地方の特産品 あんぽ柿 3年ぶり出荷再開

関係者の努力が実り、出荷が再開したあんぽ柿

 県北地方の特産品「あんぽ柿」は昨年12月、3年ぶりに出荷が再開した。

 あんぽ柿に含まれる放射性セシウムが食品衛生法の基準値を超えるとして、自治体と生産者団体が福島県から3年連続で加工自粛要請を受けた。「あんぽ柿復興協議会」は伊達市、桑折町、国見町の一部を加工再開モデル地区に指定し、試験的に加工、出荷が可能になった。

 農家は出荷を待ちわび、地道な作業を続けた。果実に含まれる放射性物質を少しでも減らそうと、樹皮洗浄や枝の剪定(せんてい)に取り組んだ。

 県あんぽ柿産地振興協会は、果実をつぶさず放射性物質量を測定できる非破壊式検査器を導入。検査を徹底した。JA伊達みらい梁川営農センターでは1月中旬のピーク時、約30人が夜遅くまで検査作業に追われた。2月13日に平成25年度の検査を終えた。

 伊達市雪車町のJA伊達みらい直売所「みらい百彩館んめ~べ」では、蜂屋(はちや)柿が250グラムで550円、平核無(ひらたねなし)柿が230グラムで600円ほどで店頭に並んだ。例年の1~2割ほどの高値だった。JAの担当者は「希少性があったとは思うが、消費者が待っていてくれた証しだ」と安堵(あんど)している。

 あんぽ柿 大正時代に伊達市梁川町五十沢地区で開発された。柿の皮をむき、硫黄で薫蒸するなどして作る。水分量が多く、ねっとりとした食感と濃厚な甘さが特徴。あんぽ柿に含まれる放射性セシウムが食品衛生法の基準値を超えるとして、昨年まで3年連続で自粛要請を受けた。JA伊達みらいでは、平成22年度の販売額が18億4918万円で、主力品目の1つだった。12月半ばから2月中旬ごろまで取引される。同JA直売所「みらい百彩館んめ~べ」では、2月末までに完売した。

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