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「農業・食」 「ブランド」再生 アグリパークいわき 観光いちご園 風評打破の力に

観光いちご園でイチゴ狩りを楽しむ来園者

 東日本大震災と東京電力福島第一原発事故の風評被害を農業の力で吹き飛ばそうと、昨年12月に福島県いわき市平下神谷の旧県農業試験場跡地にオープンしたアグリパークいわき「観光いちご園」(鯨岡千春社長)は連日、大勢の観光客でにぎわいを見せている。

 約4千平方メートルのハウス内に、トチオトメ、ベニホッペ、アキヒメ、フクハルカ、サチノカの5品種が養液栽培されている。イチゴ栽培用に配合した土壌を使う。

 立ったままで収穫できる高設設備、車椅子やベビーカーに配慮した広い通路など、バリアフリーにも配慮した施設となっている。2月下旬に友人らと訪れた郡山市のカフェ店員久下千賀子さん(23)は「とっても甘くておいしい」と満足そうな笑顔を見せていた。

 今夏には、市内のエネルギーコンサルタント業「エコエネルギーシステムズ」と共同で、地中熱を利用した換気システムでイチゴのハウス栽培実証実験に取り組む。イチゴは暑いと成長が早まり、酸味が強まるなど栽培面の難しさがある。地中に埋めたパイプに外気を通し、高温のハウス内に涼しい空気を送り込む。冷暖房費は年間で約5割の削減が可能になるという。

 元木寛取締役(37)は「震災以降、農業や観光業は疲弊している。いわき発の取り組みを盛り上げることで、食の安全PRや被災地の復興につなげたい」と話している。

 アグリパークいわき「観光いちご園」 12月下旬から6月上旬まで開園している。営業時間は午前10時から午後4時までで月曜日が定休(祝日除く)。料金は中学生以上が1200円(12~2月・1500円)、小学生が1000円(同・1200円)、幼児と70歳以上が800円(同・1000円)、3歳以下は無料。問い合わせは同園 電話0246(68)7203へ。

カテゴリー:福島第一原発事故

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