■郡山ペップ子育てネットワーク チーフプレーリーダー 阿部直樹氏
■遊び得るもの多い 施設の進化と発展も必要
平成23年12月にオープンし、2周年を迎えた郡山市の大型屋内遊び場「ペップキッズこおりやま」で運営の中心的役割を担ってきた郡山ペップ子育てネットワークチーフプレーリーダーの阿部直樹さんに、遊びの大切さや屋内遊び場に求められる今後の課題について聞いた。
-オープンから2年を迎えた。
「準備段階から携わり、ネットワークとしては運営面でサポートをしている。特に子どもたちに遊びのきっかけを与えるプレーリーダーの育成に力を入れてきた」
-子どもたちが遊びを通じて得られるものは数多くある。
「体力づくりのほか、遊ぶことで身に付く感覚もある。他者とのコミュニケーションを通じて感受性や主体性を育んでほしい」
-原発事故で屋外活動を制限された本県の子どもたちが運動不足で肥満傾向にあるとの調査があった。
「子どもたちの外遊びの減少は福島に限った問題ではなく全国共通の課題だ。子どもたちが自ら体を使って遊びたい気持ちを引き出さなければならない」
-ペップキッズこおりやまの課題は。
「屋内では夏の暑さや冬の寒さを感じられない。場所に頼らず、子どもたちだけで進んで遊ぶのが理想で、自然と向き合える環境が必要だ。施設も進化と発展が求められる」
■略歴 福島市出身。福島東高、福島医療専門学校卒。郡山市の整形外科に勤務する傍ら、NPO法人でスポーツトレーナーとして子どもたちの部活動を支援。平成23年に屋内遊び場設置準備委員会に参加し、開所からチーフプレーリーダーを務める。郡山市在住。28歳。
(カテゴリー:震災から3年)