東京電力は24日、福島第一原発の汚染水から大半の放射性物質を取り除く「多核種除去設備(ALPS)」全3系統のうち、異常がない2系統で運転を再開したが、約6時間後にトラブルで停止させたと発表した。
東電によると、処理した水をためるサンプルタンクで水漏れが見つかった。タンクの横穴のふたから1秒間に1滴程度水が漏れていたという。漏えい量は約500ミリリットルで外部への流出はないとしている。
ALPSは18日に1系統で放射性物質の除去能力が低下し、3系統全てで処理を停止した。残りの2系統は異常が確認されなかったため、東電は24日午後1時に再稼働した。水漏れで午後7時ごろ処理を停止、循環待機運転に切り替えた。タンク洗浄のため開けた横穴のふたが閉まっていなかった可能性があるという。東電は1~2日程度で処理を再開できるとしている。
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