東京電力福島第一原発事故に伴い避難区域となっている富岡町の杉内行政区の総会・懇親の集いは30日、郡山市のかんぽの宿郡山で事故以来初めて開かれ、同行政区の住民が3年ぶりに一堂に会した。
行政区内の約80世帯のうち、郡山、いわき両市をはじめ避難先の県内外から約50人が集まった。開会前には、会場に集合した住民同士が「お久しぶり」「元気でしたか」などと懐かしそうに笑顔であいさつを交わす様子が見られた。
坂本寿昭区長が「震災後初めて会う人もおり、元気そうな姿を見られて感動した。先が見えない避難生活の中で不満や不安も多いと思う。意見を交換して今後につなげていきたい」とあいさつ。来賓として出席した宮本皓一町長は町の取り組みなどを説明し、「平成26年度は復興の足音が聞こえてくる年にできるよう努力する」と述べた。
議事に続き懇親に入り、出席者は近況を報告し、避難生活を無事乗り切れるよう励まし合っていた。
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