東日本大震災アーカイブ

ロンドンに響く復興支援の調べ 大友さん(いわき出身)指揮で演奏

復興支援コンサートで指揮した大友さん(中央)

 いわき市出身で英国・ロンドン在住の指揮者大友亜紀子さんが率いるホクサイ・オーケストラの東日本大震災復旧復興祈願・東北支援コンサートは3月29日、ロンドンのセントジョンズ・ウッド教会で開かれた。
 ロンドン在住の音楽家広田丈自さんらと共演した。本県の「新相馬節」をはじめ「南部牛追唄」「長持唄」など東北の民謡を広田さんが歌い、オーケストラが伴奏した。「グリーンスリーブス」など英国の民謡も演奏し、日英交流に貢献した。
 被災県を代表して在英県人会ロンドンしゃくなげ会の満山喜郎会長(白河市大信出身)があいさつし、復興状況を説明。約200人の聴衆が耳を傾けた。会場で募金も行い、善意を本県復興のために送る。
 ホクサイ・オーケストラの支援コンサートは、11日にロンドンで開いた追悼コンサートに続き先月二回目。大友さんは「両方の演奏会に駆け付けてくれた日本人や英国人も多く、活動に理解が得られ、うれしい」と喜んでいる。
 大友さんは5月から6月にかけて震災復興支援のスペインツアーを計画しており、マドリッドなどを回る。ツアー開催地の一つで、震災後、いわき市を支援しているバリャドリード市のオペラ劇場は、大友さんがいわき市出身と知って会場を貸すことになったという。
 大友さんはツアーのための寄付金を募っている。寄付者にはTシャツプレゼントなどの特典がある。「今後も福島県をサポートする活動を続けていく」と話している。
 寄付方法など詳しくはホームページ(https://www.kickstarter.com/projects/1226951946/spain-and-japan-in-harmony)に掲載。