東日本大震災アーカイブ

3回目の海洋放出833トン 福島第一原発地下水バイパス

 東京電力は2日、福島第一原発の「地下水バイパス」計画で、3回目の海洋放出を実施したと発表した。排水量は833トン。
 同日午前10時19分に開始し、午後1時42分に完了した。放射性物質濃度が東電の排出基準を下回ったため、一時貯留タンクから放出した。これまで、5月21日と27日に、それぞれ561トンと641トンを放出した。
 26日に基準値(1リットル当たり1500ベクレル)を上回る1700ベクレルのトリチウムが検出され、くみ上げを停止している専用井戸の1カ所で、29日に採取した水からも同じ濃度が検出された。現在は残る11カ所の井戸で地下水のくみ上げを続けている。

カテゴリー:福島第一原発事故