東日本大震災アーカイブ

あす伊達でキッズコレクション 子ども50人がモデルに

元気な子どもの姿を発信したいと意気込む馬場さん

 ファッションショー「だてキッズコレクション」は3日午後4時から伊達市保原町のセレビアスカイパレスで開かれる。一般の子どもが七五三用の衣装に身を包み、堂々とランウェイを歩く。主催する市内の写真館「光陽スタジオ」社長の馬場裕隆さん(56)は「伊達で頑張る子どもの姿を多くの人に見てもらいたい」と見学を呼び掛けている。
 東京電力福島第一原発事故が起こり、同市は特定避難勧奨地点の指定や農産物の出荷自粛などの影響を受けた。放射線への不安から自主避難を続ける家族もいる。
 馬場さんは、逆境の中でたくましく生きる子どもを応援したいと考えた。「普段とは違う舞台で輝いてもらいたい。子どもの姿を見た大人にも元気になってほしい」とファッションショーを企画した。「未来の子どものため、いきいきとした地域を残したい」と意気込む。
 ファッションショーでは、市内を中心に3歳から10歳までの子ども約50人がモデルを務める。子どもの様子を動画に残し、インターネットなどを通して世界中に発信する。市内の高校生や福島市の県高等理容美容学院の生徒がボランティアで参加する。子どもへのメークや、待ち時間での読み聞かせなどで協力する。
 入場は無料。問い合わせは同社 電話024(575)3480へ。

カテゴリー:福島第一原発事故