「盆野球」として親しまれている川内村の夏季野球大会は13日、村総合グラウンドで開幕した。試合に先立ち、プロ野球の中日で活躍した立浪和義さんと村民がホームラン競争やじゃんけん大会で交流し、伝統の大会を盛り上げた。
立浪さんが昨年、村内の子どもたちに絵本をプレゼントしたのをきっかけに交流が始まった。ホームラン競争では、村内の3選手と立浪さんが挑戦した。惜しい当たりもあったが、ホームランは出なかった。じゃんけん大会では、立浪さんに勝った村民にプレゼントが贈られた。立浪さんと村を橋渡ししたラジオ福島アナウンサーの大和田新さんが進行役を務めた。
大会は今年で67回を数え、昨年より1チーム多い7チームが出場した。避難先から戻った人や帰省者らが久しぶりに再会し、思う存分野球を楽しんでいる。14日に準決勝、決勝を行う。
遠藤雄幸村長は「戦後間もなく復興を目指して先輩が築いてくれた大会が脈々と続いている。震災からの復興を目指す現状と重なる部分がある。野球を通して古里をしっかりつないでいきたい」と話していた。
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