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今を生きる 海外支援活動に情熱 東日本大震災きっかけに途上国巡る 今回はミャンマーへ

台風による大きな被害を受けたフィリピンで子どもの支援活動に取り組む原さん

■NPO法人「国境なき子どもたち」スタッフ 原理栄子さん 29 (福島市出身)

 福島市出身のNPO法人国境なき子どもたちスタッフの原理栄子さん(29)は27日、内戦で荒廃したミャンマーに出国した。国内外から帰還する少数民族の子どもたちの教育支援を進める。東日本大震災をきっかけに、世界各地で災害支援活動を始めた。「今回は災害支援ではないが、復興に貢献する意味で重要な仕事。できることを探りながら最善を尽くす」と意欲を語った。

 原さんは福島女子(現橘)高卒。オーストラリアの大学院で途上国の教育の研究に没頭していた平成23年3月に震災が発生。浪江町で暮らしていた祖父母は福島市での避難生活を余儀なくされた。「子どものころから慣れ親しんだ場所が災害に襲われた。災害が一気に身近になった」という。
 オーストラリアでは現地の日本人を巻き込み募金活動を実施。震災直後の状況を家族や知人から聞くうち、緊急的な支援に対応する民間活動の重要性を実感した。同年6月に大学院を修了し、すぐに被災者支援の非政府組織(NGO)の活動に飛び込んだ。干ばつに苦しむアフリカのエチオピアやルワンダなどで、給水施設の建設に力を注いだ。
 今年1月には、所属するNPO法人の一員として、台風で壊滅的な被害を受けたフィリピンのレイテ島やサマール島に入った。高潮に家屋をさらわれた子どもたちの心のケアに励んだ。少しの雨や風でも抱き付いてきた子どもたちに絵や工作、歌を歌う場を提供し、台風が残した心の傷を徐々に取り除いた。
 ミャンマーは、長期間続いていた内戦が終息しつつあり、復興への一歩を踏み出している。原さんはタイ国境近くのカレン州に来年3月まで滞在。長年放置され傷んだ学校を修繕し、内戦を避けて避難していた子どもたちの教育を支援する。「ミャンマーの子どもたちが少しでも明るい笑顔を取り戻せるように力を尽くしたい」と迷いなく語った。

カテゴリー:連載・今を生きる

出国前、ミャンマーでの活動に向け決意を語る原さん

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