東日本大震災アーカイブ

原発事故後の本県教育考える 伊達でICRP対話集会

放射線教育などについて意見を交わす参加者

 東京電力福島第一原発事故を受けた国際放射線防護委員会(ICRP)の対話集会「ダイアログセミナー」は最終日の31日、伊達市伊達中央交流館で専門家らが県内の子どもに対する教育の在り方、避難先の生活環境の向上策などについて意見を交わした。
 「福島で子どもを育(はぐく)む」をテーマに、30日から2日間にわたり開かれた。母親、教育者、医師、ICRP委員、仁志田昇司市長、一般市民ら約70人が参加した。
 出席者からは「科学的な知識を教え、自ら判断できる子どもを育てる」「自主避難者の帰還のために、信頼できる専門家が見解を示すべき」「県の未来の力になる中高生に対して、教育と支援が必要」といった意見が出された。
 ICRP委員のジャック・ロシャール氏(フランス)が「子育ては複雑な問題。未来に目を向けて取り組むべき」と総括した。