東日本大震災アーカイブ

大玉の安達太良仮設住宅で一部撤去始まる 災害公営住宅の用地造成で

解体作業が進む安達太良仮設住宅=8日

 東京電力福島第一原発事故で富岡町民が避難している大玉村の安達太良仮設住宅で、住宅418戸のうち、100戸超の撤去が始まった。仮設住宅の敷地内4・7ヘクタールに建設する大玉村営による災害公営住宅67戸の造成工事のため。県によると、県に建設を要請した避難町村の仮設住宅で撤去は初めて。
 8日は作業員が重機や器具を使い、住宅を解体していた。県は10月までの撤去作業完了を目指す。
 富岡町によると、同仮設住宅には約190世帯が暮らしている。災害公営住宅67戸のうち、59戸は平成26年度内、8戸は27年度内の完成を予定している。基本的に同仮設住宅の住民が入居する見通し。
 県内では8月29日現在、西郷村の要請で県が建てた狼山合仮設住宅42戸のうち、入居者減少などのため18戸が撤去されている。同村によると、現在は3世帯が暮らしている。