東日本大震災

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修復ピアノで惜別の校歌 いわきの豊間中、震災で体育館損壊

 東日本大震災の津波で損壊した、福島県いわき市平薄磯の豊間中体育館が取り壊されるのを前に21日、同館でお別れ会が開かれた。津波をかぶりながらも修復された同校のピアノ伴奏に合わせて、卒業生ら約200人が校歌を歌い上げた。
 地元住民でつくる「海まち・とよま市民会議」(瀬谷貢一会長)の主催。瀬谷会長が「心を込めて校歌を歌い、(体育館を)しっかり見送ろう」と呼び掛けた。ピアノを直した同市の調律師遠藤洋さんが修復を決意したきっかけなどを紹介。同校出身で磐城桜が丘高2年の大嶺佳菜さん(17)の伴奏で、卒業生は体育館への感謝と惜別の思いを込めて校歌を歌った。
 昭和34年に同校を巣立った市内の菊地紘子さん(70)は「友人たちと将来を語り合った青春の思い出がよみがえった」と懐かしそうに話した。
 同校は震災で3階建ての校舎のうち1階部分が浸水。市は震災の教訓を後世に伝える「震災遺構」としての保存が可能か、地域住民らとともに検討を進めている。体育館は強度などの問題で現状のまま残すことが難しく、取り壊しが決まった。

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