■学校長が歩み紹介 避難指示解除の地元で
東京電力福島第一原発事故に伴う移転先から4月に戻った田村市都路町の古道小で1日、創立記念日の「記念の集い」が開かれた。根内喜代重校長(55)が全校児童66人を前に母校の歴史や伝統について講話した。
集いはこの日、明治6年の創立から141周年を迎えたことを機に、学校の歩みや地域との結び付きについて理解を深めてもらおうと企画した。
都路町出身で同校を卒業した根内校長は明治以降の各時代の校舎や子どもたちの写真を示しながら、学校の沿革を説明。「素晴らしい歴史と先輩を持つ学校で学んでいることに自信と誇りを持ってほしい」などと語り掛けた。子どもたちは自分の親の写真を見つけるなど、興味深そうに聞き入っていた。
古道小は原発事故の影響で平成23年度から3年間、同市船引町の仮校舎に移転。学区内の一部に出されていた避難指示が解除されたのに合わせ、地元での教育活動を再開した。4年生以下の児童は今年度から本校に通い始めたため、愛校心や地域との絆を育む教育に力を入れている。
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