東日本大震災アーカイブ

福島で内閣府の防災・復興シンポ

 平成27年3月に仙台市で開かれる第3回国連防災世界会議に向けたシンポジウム「防災・復興における女性の参画とリーダーシップ」は3日、福島市のコラッセふくしまで開かれ、災害発生時の女性の参画などに意見を交わした。
 内閣府の主催、県、福島市の協力。武川恵子内閣府男女共同参画局長が「防災、復興に男女共同参画は不可欠。国際社会と情報を共有するため、国連防災世界会議を成功させたい」とあいさつした。長谷川哲也県生活環境部長、小林香福島市長、森雅子参院議員(本県選挙区)が祝辞を述べた。
 国連国際防災戦略事務局の松岡由季駐日事務所代表が「防災・減災に関するグローバルな取り組み」と題して基調講演した。松岡代表は過去の世界的な自然災害の状況を示した上で「防災と減災の視点で持続可能な社会をつくることが重要だ。女性が、災害に強い社会構築の原動力であることを世界が認識すべきだ」と話した。
 引き続き「過去の災害対応の経験と教訓~男女共同参画の視点から~」をテーマにパネルディスカッションをした。神戸学院大の清原桂子教授がコーディネーターを務め県男女共生センター館長の千葉悦子福島大副学長、岩手県陸前高田市の久保田崇副市長、男女共同参画と災害・復興ネットワークの堂本暁子代表、広島市男女共同参画推進センターの信政ちえ子センター長、イコールネット仙台の宗片恵美子代表理事がパネリストを務めた。
 パネリストたちは自然災害発生時の女性参画について意見を述べ、災害対応について男女が対等に議論し合う仕組みと信頼される女性リーダーの育成の必要性を訴えた。