環境省は東京電力福島第一原発事故で全域が避難区域になっている富岡、双葉両町で、東日本大震災の津波による災害がれきの撤去作業に初めて着手する。富岡町は11日、双葉町は17日に開始する。
同省は帰還困難区域を除く旧警戒区域で津波による災害がれきの撤去を行う計画で、沿岸部全てが帰還困難区域の大熊町を除き、南相馬、浪江、双葉、富岡、楢葉の全5市町で撤去作業に入ることになる。
双葉町は両竹地区のがれきから作業を始める。現地で分別作業を行った後、中野地区の仮置き場に運ぶ。同町の災害がれきの推定量は約1万3千トンで、おおむね平成27年度中の処理完了を目指している。
富岡町では、片付けごみの回収が始まっている。災害がれきの推定量は約10万5千トンで、27年度に大半の処理を終了させることを目標に掲げている。
このほか、浪江町では、沿岸部全域の災害がれき処分作業が今年7月から始まっている。帰還困難区域を除く災害がれきの総量は約28万9千トンで27年度中の仮置き場搬入を目指す。
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