■大リーガー・川崎選手指導 飯舘、飯野中生「上達したい」
野球のメジャーリーグ「トロント・ブルージェイズ」に今季所属した川崎宗則内選手(33)=フリーエージェント中=の野球教室は7日、福島市飯野町にある飯舘村の仮設飯舘中体育館で催された。受講した飯舘中野球部員はメジャーリーガーである川崎選手の高い技術に「特訓して上達したい」と刺激を受けた様子だった。
スポーツイベントを実施しているダブルエディケーション(東京都)の主催。東京電力福島第一原発事故で全村避難した村の子どもたちを励まそうと企画した。
川崎選手はソフトバンクからメジャーリーグのシアトルマリナーズに入団し、昨季と今季の2年にわたりトロント・ブルージェイズの内野手として活躍した。飯舘中と同市にある飯野中の野球部員ら約40人が参加し、川崎選手とキャッチボールやランニング、ストレッチに取り組んだ。
川崎選手がキャッチボールで正確な制球を披露すると、中学生は歓声を上げて見入っていた。首を振りながら変化球を投げるコミカルなしぐさも見せ、笑いを誘っていた。「野球が楽しくなるような練習に取り組むことが大切だ」と呼び掛けた。
飯舘中野球部主将の佐藤聖和(せな)君(14)=2年=は「川崎選手と一緒に練習して基本の重要性を学んだ」と話した。
■「プロ野球47年会」の15人 県北の児童120人基本動作を理解
昭和47年生まれのプロ野球選手などでつくる「プロ野球47年会」の少年野球教室は7日、福島市のJA福島ビル野球場で開かれ、選手と子どもたちが交流を深めた。
JA新ふくしまの主催、JA共済連福島、福島民報社の協力。県民の復興の力になりたいと同会会長を務め、今季限りで現役を引退した北海道日本ハムファイターズの稲葉篤紀さんや埼玉西武ライオンズの西口文也投手ら15人が訪れた。
県北地方のソフトボールスポ少に所属する小学生120人が参加した。選手たちはキャッチボールや守備、打撃の基本動作を実技を交えながら丁寧に指導し、子どもたちとの会話を楽しんだ。
稲葉さんは「プロの選手から技術を学び、これからのプレーに生かしてほしい」と話し、参加者全員にサイン入りボールを贈った。
()