東日本大震災アーカイブ

不明者の手掛かり捜索 本県沿岸部 県警察学校初任科生ら

がれき集積場で行方不明者の手掛かりを捜す初任科生=浪江町

 県警本部をはじめ双葉地方広域消防本部などは11日、本県沿岸部で一斉捜索を実施し、行方不明者の手掛かりを捜した。
 約380人が参加した。このうち、浪江町両竹では県警察学校の初任科生18人が、がれき集積場の土砂を掘り起こし、行方不明者につながる物品を丁寧に捜した。
 初めて一斉捜索に参加した初任科生の高橋梨穂巡査(23)=楢葉町出身=は「沿岸部を見て、復興途上だと感じた。県警の一員として、福島の復興に貢献したい」と気を引き締めた。
 県警本部災害対策課によると、捜索によって南相馬市原町区と浪江町両竹、同町請戸周辺で人骨の可能性がある骨片計13片を発見した。その他、バッグや財布など8点が見つかった。