県の平成26年産の県産米の放射性物質検査では、8月21日から今月9日までに1047万9891点を調べ、全ての検体で放射性セシウムは食品衛生法の基準値(1キロ当たり100ベクレル)以下だった。
県は県産米の全量全袋検査を実施しており、スクリーニング検査で一定レベルを超過した検体を対象に詳細検査を行っている。
■県産食品の結果まとめ
県は、県産の野菜・果実、水産物などの今年4月1日から12月1日までの放射性物質検査結果をまとめた。
■野菜・果実
野菜・果実の240品目5414点の放射性物質検査を実施。全ての検体で放射性セシウムは食品衛生法の基準値(1キロ当たり100ベクレル)以下だった。
野菜と果実は25年度も235品目5806点を検査し、全ての検体で基準値以下だった。
24年度は7点、調査を開始した23年度は145点でそれぞれ基準値超があった。
■水産物
水産物131品目6801点の放射性物質検査を行った。65点で放射性セシウムは食品衛生法の基準値(1キロ当たり100ベクレル)を超えた。残り6736点は基準値以下だった。
25年度は150品目8519点を検査し237点、24年度は165品目6916点を検査し879点で基準値を超過しており、年々基準値を超える点数は減少傾向にある。
本県沖では試験操業が行われており、対象魚種は12月9日時点で56種となっている。原発事故の汚染水トラブルなどのたびに漁業者は風評被害に苦しんでいる。
■肉類
牛肉など肉類5品目3067点の放射性物質の検査をし、全ての検体で放射性セシウムは食品衛生法の基準値(1キロ当たり100ベクレル)以下となった。
肉類は牛肉、豚肉、鶏肉、馬肉、羊肉の5品目。平成25年度も4888点を検査し全検体で基準値を下回っている。24年度、23年度も全ての検体で基準値以下だった。
■原乳・山菜キノコ
原乳の食品衛生法の基準値は1キロ当たり50ベクレルで、272点は全て検出下限値未満だった。
一方、山菜・キノコの放射性物質検査では、同期間で63品目の1396点を調べ、24点が食品衛生法の基準値(1キロ当たり100ベクレル)を超過した。
(カテゴリー:震災から3年9カ月)